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Return Before the Design - デザインの一つ前に戻る

私たちのもとを訪れる企業やオーナーの多くは、商業施設のデザインに対して、真面目に関心を持ち、強い拘泥を抱かれている。ゆえに最近では、雑誌やインターネット、さらには国内外の様々な施設を渉猟し、自らでイメージコラージュを制作して持ち込まれるケースも少なくはない。その何れのイメージを見ても洒落た建築・空間のものが多く、センスの良さを察することはできるのだが、私たちが、何故このイメージに辿り着いたのかと一歩踏み込んだことを訪ねると、「格好がいいから」、「流行っているから」、「何となく」といった具合に、商業施設が商品を惹き立て、情報を伝達する場であるという基本の視点が欠落し、表層のデザインイメージだけが一人歩きしているように感じる。


イメージをカタチにすることや洒落たモダンな施設を創ることは、私たちにとって決して困難なことではない。むしろ安易である。また、今や住宅を専業とする設計家や工務店、内装工事店の方でも十分に洒落たモダンな施設を創ることができるであろう。しかしそれでは本当の意味でデザインの役割が機能した商業施設とはいえない。せいぜい珍しい施設、洒落た施設といった評価にとどまる。言い換えるならば、表層のデザインがいくら美しかろうとも、消費者の心中に商品の魅力は伝達されないのだ。


真の商業施設のデザインとは、商品の個性を基に独自の視覚的な世界観を構築し、魅力を創りあげるところにある。それにはまず、表現を支える概念(コンセプト)、つまり商業の意思や強み、商品の特徴といった存在意義を明確にする必要がある。概念が形成されれば、情報化はたやすく、個性と連動したデザインの表現もより鮮明になり、結果として、プレゼンスも上がり、消費者の印象はより強固なものとなるのだ。


だから私たちは、相談にお越しいただいたクライアントへ初めに必ず申し伝えることがある、「デザインへのイメージを暫く抑えて、一つ前に戻りませんかと...」。

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Ideology 増幅と変換 Think.1 デザインの一つ前にもどる Think.2 貴方の価値観こそが最上 Think.3 戦略は後付けであっていい Think.4 相応の創造 Think.5 細部の拘泥が面を変える Think.6 繁盛より長寿志向 Think.7 戦略は知性と感性

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